こんにちは!たけまるです!
「あたしンち」って皆さん知っていますか?
ほのぼので楽に見ることができるのがいいんですよねー!
今回は、その「あたしンち」の魅力に迫っていきます!
「あたしンち」の登場人物の絶妙さ
「あたしンち」は1994年に読売新聞の日曜版にて掲載された、けらえいこによるほのぼの系マンガです。
20年以上の長きにわたって愛されてきた大人気漫画のため、
いまさら説明するまでもないのですが、改めてその魅力について考えたいと思います。
まず同作の魅力としてあげたいのが、キャラクターのリアルな描写です。
作中で登場するキャラクターでメインとなるのが、「タチバナ家」の人々。
母、父、娘のみかん、息子のユズヒコの4人で構成されています。
4人の中でも強烈な個性を放っているのが、母。
父と子供たちの世話をし、友人たちとお茶をする一般的な専業主婦なのですが、パワフルでポジティブ、常に上機嫌で大抵のことは気合で乗り切れるという精神論の持ち主です。
ただ、小さなことは気にしない、
物事は大雑把にとらえるという性質が度を過ぎることがあり、家族や友人を絶句させることが度々あるのです。
そのエピソードとして例を挙げると、みかんが学校の友人たちと弁当を食べるときに、友人の弁当がカラフルでおしゃれなことをうらやましがり、毎日弁当を作ってくれる母に「もっとカラフルにして」と頼むというものがあります。
すると母親は面倒に思いつつ承諾するのですが、みかんが学校で目にしたのは弁当いっぱいにミックスベジタブルが敷き詰められていました。
自信満々にみかんに弁当を手渡す母の姿に、みかんならずとも「カラフルにすればいいってもんじゃないだろ」「なんでそんな自信満々に渡せたんだ」と突っ込まずにはいられません。
しかし、みかんの母は「親ってそういうところあるよね」と妙な懐かしさを感じさせる行動を毎回見せてくれるのです。
リアルなキャラクター造詣は、母だけでなくみかんやユズヒコ、父、またそれぞれの友達などにも及びます。
僕が個人的にキャラクター造詣が良いと感じるのは、ユズヒコのクラスメートたち。
特に石田という女子は、話すトーンが暗く、みんながドン引きしてしまう言動を唐突におこなってしまうタイプの女子として描かれています。
石田の行動として印象的なものは、教室のカーテンで洗った手を拭く、人気のある女子に「私たちは仲良くなれるタイプじゃない」と言ってしまう、給食のパンにプリンを塗って食べているのをクラスメイトに見られてドン引きされるなど、枚挙にいとまがありません。
クラスで浮いているけど、この人がいないと妙にさみしいと思わせてくれる存在であり「こういう女子1人はいたな」と思わされる存在です。
こうした名脇役たちにスポットライトをしっかり当てているため、あたしンちは作り手の都合でまとめられておらず、私たちの生活を切り取っているような感覚にさせてくれるのです。